米国の雇用統計、特に非農業部門雇用者数(NFP)の発表を控え、9月の利上げの可能性を市場が織り込む中で、ビットコインと金(ゴールド)のボラティリティが大きく高まる見通しとなっている。 — fxstreet.com
マクロ経済の背景
金融市場は、JOLTS求人件数、ADP雇用統計、そして注目度の高い非農業部門雇用者数(NFP)など、米国の労働市場データが集中する重要な週を迎えている。このデータは、9対3の賛成多数で金利を3.50%~3.75%に据え置くタカ派的な姿勢を示したばかりの連邦準備制度理事会(FRB)にとって、極めて重要な局面で発表される。コアPCEインフレ率が前年比3.3%と根強い中、市場参加者は現在、9月のFOMC会合での利上げ確率を68%と織り込んでいる。
金(XAUUSD)の見通し
金は、10年物米国債利回りが一時4.745%に達するなど、実質利回りの上昇から強い圧力を受けている。1オンスあたり約4,107ドルで引けた金価格は、2026年1月の史上最高値である5,627ドルを約26%下回る水準で推移している。
強気シナリオ:NFPが予想を下回る弱い結果(8万人を大幅に下回る)となれば、米国債利回りへの圧力が緩和され、金価格のサポート要因となる可能性がある。
弱気シナリオ:NFPが予想を上回る強い結果(9万人を大幅に上回る)となれば、利上げ観測が強まり、利回りの上昇を通じて金価格のさらなる重石となるだろう。
注目すべき水準:上値抵抗は4,190~4,220ドルのエリア、下値支持は4,080~4,000ドルに集中している。
ビットコイン(BTCUSD)の見通し
ビットコインは実質利回りと強い逆相関を示し続けており、世界的な金融政策の変化に敏感な状況にある。現在62,826ドルで取引されているビットコインは、2026年10月のピークから約50%下落している。FRBのタカ派的な姿勢を特徴とする現在の市場環境は、暗号資産にとって厳しい背景となっている。
強気シナリオ:NFPが弱い結果となれば、リスク選好度が改善し、BTCUSDが現在の59,900~67,100ドルの保ち合いレンジを上抜ける助けとなる可能性がある。
弱気シナリオ:NFPが強い結果となれば、現物ETFからの資金流出が加速し、年初来安値を更新する可能性がある。
注目すべき水準:上値目標は66,600~67,300ドルに設定されている。一方、58,400ドルを割り込めば現在の保ち合いパターンは無効となり、56,500ドル水準が試される可能性がある。