合意可能領域(Zone of Possible Agreement、略称:ZOPA)とは、交渉において2者以上の利害や要件が重なり合う交渉範囲を指します。これは、関係者全員の最低限の期待が満たされるため、相互に利益のある取引が成立し得る特定の空間を意味します。
この領域は、あらゆる成功した合意の基盤として機能します。ZOPAが存在するためには、一方の当事者が提示可能な条件と、他方の当事者が受諾可能な条件の間に共通の領域がなければなりません。当事者間でこの重複が見出せない場合、交渉はネガティブ・バーゲニング・ゾーン(合意不可能領域)にあるとみなされ、現在の条件では合意に至ることはできません。
これを視覚化するために、ある商品を最低500ドルで売りたいと考えている売り手と、最大600ドルまでなら支払ってもよいと考えている買い手を想像してください。このシナリオにおけるZOPAは、500ドルから600ドルの範囲となります。この範囲内で合意された価格であれば、双方の最低限の要求が満たされるため、両者とも満足して取引を終えることができます。