不完全雇用均衡とは、経済が潜在的な生産能力に達していないにもかかわらず、安定した状態に落ち着いてしまうマクロ経済上の状態を指します。このシナリオでは、雇用水準が完全雇用とみなされる水準を一貫して下回ったままとなり、その結果、自然失業率や望ましい水準を上回る失業率が持続的に発生します。
この状態は、景気後退後に市場メカニズムが自然に調整されない場合に発生します。ケインズ経済学では、価格の硬直性などの要因が、完全雇用を回復させるために必要な賃金や価格の迅速な調整を妨げていると説明しています。その結果、経済は実際の生産量が潜在的な生産能力を大幅に下回るサイクルに陥り、長期的な経済停滞を招くことになります。
この不均衡に対処するため、経済学者はしばしば政府の介入を提唱します。赤字支出などの財政政策や金融緩和策を実施することで、当局は有効需要の拡大を図ります。これらの措置は、経済を停滞状態から脱却させ、利用可能な労働力を最大限に活用できる生産水準へと押し戻すことを目的としています。