スタッガード・ボード(期差任期制取締役会)

スタッガード・ボード(期差任期制取締役会、またはクラス分類取締役会)とは、取締役を複数のグループ(クラス)に分け、それぞれの任期をずらして設定するコーポレート・ガバナンス構造です。各グループの任期は異なり、取締役の改選は一斉に行われるのではなく、年次ごとに一部のグループのみが対象となります。この制度は主に、一度の選挙で取締役会の過半数を入れ替えることを防ぐことで、敵対的買収を阻止する目的で導入されます。

実務上、この構造は特定の時期に改選可能な取締役の数を制限することで機能します。買収を試みる側は、一度の投票で取締役会全体を刷新することができないため、即座に経営権を掌握することが困難になります。これにより、外部勢力が現経営陣の意向に反してリーダーシップの交代を強要したり、買収を強行したりすることが大幅に難しくなり、時間もかかるようになります。

この仕組みは、突然の物言う株主(アクティビスト)の介入から企業を守る一方で、取締役が長期にわたり地位に留まる「経営陣の固定化」を招き、株主の影響力を制限するとして批判されることもあります。買収側が経営権を得るために多大な労力を要するため、買収プレミアムが上昇するという意見がある一方、取締役の責任追及が弱まると懸念する声もあります。そのため、多くの企業が株主からの圧力を受け、より頻繁な全取締役の改選を可能にする方向で、こうした規定の廃止を迫られています。

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