清算価格とは、取引終了時または満期時にデリバティブ契約や金融資産に割り当てられる公式な価格のことです。この数値は、建玉の1日の損益を決定し、そのポジションを維持するために必要な証拠金要件を計算するための重要な基準点となります。これらの価格の算出方法に世界共通の基準は存在しないため、取引所や資産クラスによって手法が大きく異なる場合があります。
実務上、清算価格は多くの場合、市場が閉まる直前の特定の時間枠における資産価格の加重平均を算出することで決定されます。この手法は、セッションの終了間際に発生し得るボラティリティを平準化するのに役立ちます。デリバティブ以外でも、この価格は投資信託や上場投資信託(ETF)の1日あたりの純資産価値を算出するためによく使用されます。
例えば、権利行使価格100ドルのコールオプションを保有している投資家を想定します。満期時の原資産の清算価格が120ドルであれば、そのオプションはイン・ザ・マネーの状態となります。保有者は契約を行使して100ドルの権利行使価格で株式を購入でき、最終的な清算価格に基づき、実質的に1株あたり20ドルの利益を確保できます。