イールドカーブ・ライディングとは、長期債を購入し、満期を迎える前に売却する投資戦略です。主な目的は、イールドカーブが右肩上がりであることを前提に、債券の残存期間が短くなるにつれて利回りが自然に低下する現象を利用して、キャピタルゲインを獲得することにあります。
この戦略は、イールドカーブが長期間変化しない安定した金利環境下で最も効果を発揮します。投資家は、予定している投資期間よりも長い満期を持つ債券を選択することで、長期債特有の高い利回りを享受します。時間の経過とともに債券の満期が近づくと、通常その利回りは低下するため、投資家は購入時よりも高い価格で資産を売却することが可能になります。
例えば、6ヶ月の投資期間を持つ投資家が、6ヶ月物よりも高い利回りを提供する1年物債券を購入するとします。6ヶ月間保有した後にその債券を売却すると、満期が近づいたことで利回りが低下しているため、利益が得られます。ただし、この戦略にはリスクも伴います。保有期間中に金利が上昇した場合、単純なバイ・アンド・ホールド(長期保有)戦略を下回るパフォーマンスになる可能性があります。