税引前利益(Profit Before Tax、PBT)は、法人税を差し引く前の、すべての営業費用および営業外費用を控除した後の企業の総利益を示す財務指標です。税金の影響を除外することで、投資家は税率や管轄区域の税法の違いによる歪みを受けることなく、企業の本来の収益性や運営効率を評価することができます。
この値を算出するには、通常、損益計算書を参照し、営業利益から支払利息を差し引きます。税務上の負債から利益を切り離すため、PBTは企業が政府に対して支払うべき法人税額を決定するための主要な基準となります。これにより、税制が大きく異なる地域で事業を展開する企業間であっても、比較可能な財務パフォーマンスをより明確に把握することが可能になります。
例えば、ある企業の営業利益が10万ドルで、支払利息が1万ドルの場合、税引前利益は9万ドルとなります。この9万ドルが、適用される法人税率の対象となる金額です。ステークホルダーはこの数値に注目することで、政府による課税前の企業の根本的な健全性をより深く理解することができます。