価格変化率(Price Rate of Change: ROC)は、資産の現在価格と過去の一定期間前の価格とのパーセンテージ差を算出する、モメンタムベースのテクニカル指標です。価格変動の速度を測定することで、トレーダーがトレンドの強さを把握するのに役立つオシレーターです。ゼロラインを基準としてプロットされ、正の値は上昇モメンタムを、負の値は下落圧力を示します。
このツールを使用する際、投資家は現在の終値と過去の価格ポイントを比較します。指標がゼロを上回ると通常は上昇トレンドを確認するものとされ、ゼロを下回ると下落トレンドのシグナルとなります。また、トレーダーは資産価格がROCと逆方向に動くダイバージェンスにも注目し、これはトレンド転換の予兆となる可能性があります。さらに、買われすぎや売られすぎの市場状況を特定するためにも使用されます。
例えば、ある株式の今日の終値が10ドルで、5営業日前の価格が7ドルであった場合、5日間のROCは42.85となります。有用な指標ではありますが、価格がゼロライン付近で停滞する際には「ダマシ(ウィップソー)」と呼ばれる誤ったシグナルが発生しやすい傾向があります。さらに、計算において最新の価格と過去の価格に等しい重みを置くため、他の指標ほど直近の市場動向を重視していないと指摘するアナリストもいます。