ネット・デット・EBITDA倍率(純有利子負債・EBITDA倍率)は、企業のレバレッジと債務返済能力を測定するために使用される財務指標です。この指標は、企業の有利子負債総額から現金および現金同等物を差し引いて純有利子負債を算出し、その数値を利払い前・税引き前・減価償却前利益(EBITDA)で割ることで算出されます。
この倍率は、純有利子負債とEBITDAが一定であると仮定した場合、企業が債務を返済するまでに何年かかるかを示します。アナリストは、この数値を用いてデフォルトリスクや債務負担能力を評価します。一般的に、倍率が低いほど貸借対照表が健全でリスクが低いことを示唆し、倍率が高い場合は、企業が債務負担を効果的に管理できていない可能性があることを示します。
例えば、倍率が4倍や5倍を超える場合、投資家にとっては警戒信号となることがよくあります。これほど高い水準は、企業が現在の債務を履行することや、将来の成長のために新たな債務を負うことに困難を抱えている可能性を示唆しています。逆に、企業が負債を上回る現金を保有している場合、この倍率はマイナスとなり、強力な流動性ポジションにあることを反映します。