ジョイント・テナンシー(合有権)

ジョイント・テナンシー(Joint Tenancy)とは、不動産などの資産に対して、2人以上の個人が等しい所有権を持つ法的形態です。この形態で資産を取得する場合、法的権利書には共同所有者(ジョイント・テナント)として記載されます。この所有形態では、購入の時点からすべての当事者が資産に関する平等な権利と責任を共有することが保証されます。

この形態の決定的な特徴は、生存者取得権(Right of Survivorship)です。共同所有者の1人が死亡した場合、その資産に対する持分は自動的に生存している他の共同所有者に移転します。このプロセスは検認裁判所の手続きを完全に回避できるため、資産の移転を簡素化できるという利点があります。一方で、死亡した所有者は自身の持分を自身の相続人に遺贈することはできません。なぜなら、死亡した時点でその持分は消滅するためです。

例えば、2人の兄弟がジョイント・テナンシーで住宅を購入した場合、双方が等しい持分を所有します。片方の兄弟が死亡すると、法律の規定により、もう一方がその住宅の単独所有者となります。もし所有者がそれぞれの持分を別の相続人に譲渡したいと考える場合は、持分を個別に処分できる「テナンシー・イン・コモン(共有権)」を選択するのが一般的です。

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