発行済株式とは、企業が正式に発行し、株主に割り当てた株式の総数を指します。これらの株式は取締役会によって承認されたものであり、投資家や企業内部者が現在保有しているすべての株式に加え、企業が将来の使用や従業員報酬プランのために自己の金庫内に保有している株式(自己株式)も含まれます。
その仕組みを理解するには、企業が法的に発行を許可されている上限数である「発行可能株式総数」と区別することが重要です。発行可能株式の一部が市場に売却または割り当てられると、それらは発行済株式となります。この総数は、企業が新株を発行するか、既存の株式を永久に消却しない限り、安定した状態を保ちます。
実務上、発行済株式は、市場で活発に流通している株式数を確認するために「発行済株式数(流通株式数)」と比較されることがよくあります。企業が公開市場から自社株を買い戻すと、それらの株式は金庫株となります。金庫株は発行済株式の総数には含まれますが、公開取引ができないため、流通株式(発行済株式数から自己株式を差し引いたもの)としては扱われません。投資家は、株式の所有権を評価する際、貸借対照表でこれらの数値を確認するのが一般的です。