ヘッジド・テンダー

ヘッジド・テンダーとは、公開買付け(TOB)において、投資家が応募した株式のすべてが買収企業に買い取られないリスクを軽減するために用いられる投資戦略です。公開買付けでは特定の株数をプレミアム価格で買い取ることが多いため、投資家が応募した株式が一部しか買い取られない、あるいは全く買い取られない可能性があります。

この戦略を実行するために、投資家は保有する株式の一部を空売りします。これらの株式を空売りすることで、投資家は自身のポジションを保護する一種の保険をかけることになります。この手法により、公開買付けが完全に成功するか、一部のみ成功するか、あるいは計画通りに進まないかにかかわらず、利益を確実に確保することが可能となります。

例えば、ある投資家が5,000株を保有しており、買収企業がその50%を現在の市場価格よりも高い価格で公開買付けを行う場合、投資家は保有株の一部を空売りすることがあります。買収企業が応募された株式の一部しか買い取らなかった場合でも、空売りポジションが潜在的な損失や価格変動を相殺し、投資家はより安定した財務結果を維持することができます。

記事をシェア: