グレーター・フール理論(より大きな愚か者理論)とは、資産の品質や本質的価値に関わらず、割高な資産を購入しても利益を得られるとする投資概念です。この戦略は、後になってさらに高い価格でその証券を買い取ってくれる「より大きな愚か者」が常に存在するという前提に基づいています。
この理論に従う投資家は、通常、収益報告書や財務健全性、資産評価といったファンダメンタルズデータを無視します。その代わりに、市場のモメンタム(勢い)と、資産を短期間で転売して利益を得られるという信念に焦点を当てます。このアプローチは、市場における他の買い手の継続的な参加に完全に依存しているため、本質的にリスクが高いものです。
市場から新たな買い手がいなくなると、投機バブルが崩壊し、価格が急落します。その時点で資産を保有している投資家は、多額の損失を被る可能性があります。過大評価のサイクルの中で「最後の愚か者」にならないためには、徹底したデューデリジェンスを行うことが不可欠です。