ギッフェン財

ギッフェン財とは、価格が上昇すると需要量が増加するという、一般的な需要の法則に反する特殊な財のことです。通常、価格が上がれば需要は減少しますが、ギッフェン財においては価格の上昇が需要量の増加を招きます。この現象は、主に生存に不可欠な必需品としてこれらの財に依存している低所得者層の間で見られます。

このような財が特殊な動きをする理由は、厳しい予算制約下にある家計にとって、最も安価なカロリー源となっているためです。当該必需品の価格が上昇すると、消費者の全体的な購買力は著しく低下します。消費者はより高価な代替品を購入する余裕がないため、他の食料品を切り詰め、基本的なカロリー摂取量を維持するために、価格が上がったにもかかわらずその必需品をさらに多く購入せざるを得なくなります。

例えば、米を主食とする低所得世帯を考えてみましょう。米の価格が上昇すると、その世帯は肉や野菜を買う余裕がなくなる可能性があります。飢えをしのぐためには、残りの予算を唯一購入可能な米に充てるしかありません。その結果、価格が上昇したにもかかわらず、その世帯は値上げ前よりも多くの米を購入することになります。

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