欧州医薬品庁

欧州医薬品庁(EMA)は、ヒトおよび動物用医薬品の科学的評価、監督、安全性監視を担う欧州連合(EU)の分散型機関です。1995年に設立され、EU加盟27カ国に加え、アイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタインを対象として、地域全体の公衆衛生および動物の健康保護を目的としています。医薬品の規制基準を監督する点において、米国の食品医薬品局(FDA)と同様の機能を果たしています。

同庁は、医薬品がそのライフサイクルを通じて安全かつ有効であることを保証するため、ファーマコビジランス(医薬品安全性監視)を実施しています。また、研究所や臨床施設を査察し、医薬品が確立された基準に従って製造・試験されていることを検証します。なお、同庁自体は研究開発を行ったり臨床試験を管理したりすることはなく、各国が独自に医薬品を承認する決定を覆す権限も有していません。

実務上、同庁は医薬品規制当局長官会議(HMA)や欧州委員会と連携し、一貫した規制ネットワークを維持しています。さらに、がん治療薬や希少疾病用医薬品など、さまざまな治療法に関する重要な安全性データを共有するため、専門的なクラスターを通じて米国のFDAなどの国際的なパートナーとも緊密に協力しています。この協力モデルにより、4億5,000万人以上の人々の健康を支えるための安全性情報が効率的に交換されています。

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