ブレット債とは、債券の満期日に元本の全額を一括で償還するタイプの債務証券です。期間中に元本の一部を分割して返済する償却型債券とは異なり、ブレット債は満期時に発行体が債務全額を履行する必要があります。また、繰上償還条項(コール条項)が付いていないため、発行体は期限前に償還することができず、市場金利が低下した場合でも繰上償還されるリスクから投資家が保護されるという特徴があります。
この債券は、投資期間中に定期的な利払いを行い、満期時に元本全額が返還される仕組みです。発行体は満期時に元本を一括で返済するリスクを負うため、特に信用格付けが低い場合には、償却型債券と比較して高い利率が設定される傾向があります。投資家は、債券の期間満了まで利払いを受けられることが保証されているため、繰上償還可能な債券と比較して、一般的に高い価格(プレミアム)を支払うことになります。
例えば、ある企業が特定のプロジェクトの資金調達のために10年満期のブレット債を発行したとします。その10年間、企業は債券保有者に対して定期的に利息を支払います。そして10年目の最終日に、企業は債券の額面全額を一度の取引で返済しなければなりません。この構造により、発行体が金利低下時に債務を早期に買い戻す選択肢を持たないため、投資家は予測可能なキャッシュフローと投資期間の確実性を得ることができます。