バッキング・アウェイ

バッキング・アウェイ(Backing Away)とは、マーケットメイカーが公表した証券の買値(ビッド)または売値(アスク)を履行しない場合に発生する規制違反です。確定気配ルール(Firm Quote Rule)に基づき、マーケットメイカーは提示した価格で、指定された数量まで注文を執行する義務があります。企業がこれらの義務の履行を拒否することは、市場の健全性と投資家の信頼を損なう行為です。

この慣行は金融取引業規制機構(FINRA)によって厳格に監視されており、自動監視システムを用いて苦情にリアルタイムで対応しています。マーケットメイカーが約束通りに注文を執行しなかった場合、正式な懲戒処分の対象となる可能性があります。ただし、投資家が注文を出す直前に取引所で気配値を更新できた場合や、取引中に価格を更新するプロセスにある場合など、特定の例外も存在します。

例えば、投資家がマーケットメイカーの提示価格で特定の株式を購入しようとしたにもかかわらず、企業がその気配値の履行を拒否した場合、投資家は苦情を申し立てることができます。この苦情が有効であるためには、通常、事案発生から5分以内に申し立てを行う必要があります。このような行為が繰り返されると、業界基準に対する重大な違反とみなされ、違反した企業は多額の規制上の罰則を受ける可能性があります。

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