増加価値(Accreted Value)

増加価値(Accreted Value)とは、ゼロクーポン債や累積優先株など、定期的な利払いを行わずに利息が蓄積される金融商品の現在の価値を指します。この価値は、実際の現金支払いが満期日まで繰り延べられるにもかかわらず、特定の時点までに発生した利息を反映したものです。貸借対照表において、これらの資産が存続期間中に増加していく価値を計上するために頻繁に使用されます。

この数値を算出するために、発行体は当初の発行価格から満期時の最終償還額に向けて線形補間を用います。このプロセスでは、当初の割引額と満期までの残存期間に基づき、利息が一定の割合で蓄積されると仮定します。これは当初の条件に基づく理論上の計算であるため、公開市場における現在の取引価格ではなく、その金融商品の内部的な成長尺度として機能します。

例えば、額面100ドルの10年物ゼロクーポン債を想定します。2年目には、この債券の増加価値は43.60ドルになる可能性があります。しかし、この数値は債券の実際の市場価値とは大きく異なる場合があります。市場金利が低下すれば、債券の市場価格は増加価値を上回る可能性が高く、逆に市場金利が上昇すれば、債券は算出された増加価値を下回る価格で取引されることになります。

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