FX市場にとって決定的な1週間:米CPIがFRBの金利決定を左右する一方、ユーロ圏のインフレ率とBoEの政策決定がEURおよびGBP全体の政策見通しを試すことになります。
USD:FRB政策金利発表
9月16日 21:00(MT時間)
現在の金利:3.75% | 市場予想:25bp利上げの確率約60%
FRBの9月の決定は、執筆時点では未発表である8月のCPIレポートに大きく左右されることになります。 クリストファー・ウォラー理事は、インフレ改善の進展が続けば金利据え置きを支持し、再び加速すれば利上げが正当化される可能性があることを示唆しました。
しかし、予想外に堅調だった8月のNFP(非農業部門雇用者数)がその見通しを複雑にしています。 雇用者数は予想の55,000人増に対して162,000人増となり、引き締め政策の論拠を強め、市場における9月利上げの確率を約60%まで押し上げました。 したがって、9月の会合は労働市場の堅調さとインフレとの直接対決を意味しています。 CPIが良好な結果となれば雇用が好調であっても据え置きの論拠が強まる可能性がありますが、高めの数値が出た場合は堅調なNFPと相まって25bp利上げの論拠が確実に強まります。
影響を受ける銘柄:EURUSD、GBPUSD、USDJPY、その他USD通貨ペア
EUR:ユーロ圏消費者物価指数(CPI)前年比
9月17日 12:00(MT時間)
前回:2.9% | 8月速報値:3.3%
ユーロ圏のインフレ率は8月に急加速し、速報値は7月の前年比2.9%から3.3%に上昇して、ECBの目標である2%を大幅に上回って推移しています。 この上昇は主にエネルギーインフレによるもので、10.3%から14.3%へと急伸した一方、サービスインフレは3.3%から3.0%へとわずかに鈍化しました。 9月17日の発表で8月の確報値が確定しますが、市場は概ね3.3%と予想しています。
この水準が確定すれば、ユーロ圏のインフレ圧力が依然として懸念すべき状況にあるという論拠を補強し、ECBによる一段と引き締め的な政策見通しを後押しする可能性があります。 確報値が3.3%を上回れば利上げ期待からEURにプラスとなりますが、下方修正された場合は単一通貨の重荷となる可能性があります。
影響を受ける銘柄:EURUSD、EURGBP、EURJPY、その他EUR通貨ペア
GBP:英国政策金利発表
9月17日 14:00(MT時間)
現在の金利:3.75% | 予想:3.75%
イングランド銀行(BoE)は金利を据え置くとの見方が大勢を占めており、ロイターがエコノミスト65人を対象に実施した調査でも、年末までこの水準が維持される可能性が高いと示されています。 英国のインフレ率は現在2.9%ですが、エネルギー価格の再燃による圧力が一時的な加速リスクを高めており、アナリストは11月に3.3%に達する可能性があると予測しています。
そのため、BoEは根強いインフレリスクと軟調な国内需要との間で難しい舵取りを迫られています。 決定そのものよりも、投票の割れ方やフォワードガイダンスの方が大きなボラティリティを生み出す可能性があります。 タカ派寄りの投票結果となればポンドを支援する一方、成長減速が強調されれば将来の引き締め期待が後退し、GBPに下落圧力がかかる可能性があります。
影響を受ける銘柄:EURGBP、GBPUSD、GBPJPY、その他GBP通貨ペア

